AMR(自律移動ロボット)が物流倉庫を変革——Amazonとキヴァシステムの衝撃から10年

Amazonが2012年にKiva Systems(現Amazon Robotics)を買収して以来、AMR(Autonomous Mobile Robot)の普及が加速してきた。2022年現在、世界の物流倉庫でAMRが担う役割は格段に増し、EC需要拡大の波と相まって市場は急成長している。

AMRの進化——AIと3Dセンサーで自律性が飛躍

従来の搬送ロボット(AGV)が磁気テープやQRコードで誘導されるのに対し、AMRはLiDAR・深度カメラ・AIを組み合わせて環境を自律的に認識し、障害物を回避しながら最適経路で移動する。棚の配置変更や新規エリアへの対応も地図の再学習で数時間で完了し、柔軟性がAGVより大幅に高い。

日本市場でもMIR・Geek+・LAIONなど多数のAMRメーカーが参入

国内物流倉庫でのAMR採用が急拡大しており、デンマークのMobile Industrial Robots(MiR)、中国のGeek+、国内のTHK・グローリーなどが多様なモデルを投入している。EC大手の大和ハウス工業が展開する次世代型物流センター「DPL」シリーズでもAMRが標準装備化されつつある。人手不足と人件費上昇を背景に、ROI算出が明確なAMRへの投資意欲は旺盛だ。

Harryの着眼点

AMRは倉庫自動化の決定打だと思います。AGVのような固定レイアウト前提の自動化と違い、AMRは需要変動に合わせてリアルタイムに動線を変えられる。ECの急成長で物流現場が人手不足の最前線になっている今、AMR投資のROIは非常に明確です。日本の物流大手がこの分野でどこまで踏み込むかが競争力を分けます。

出典:MHI(Material Handling Institute)「AMR Market Report 2022」、大和ハウス工業DPL物流センター紹介資料2022年

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