太陽光+蓄電池で工場が電力自給自足へ——再エネ100%製造の実現事例

エネルギー価格高騰と脱炭素目標を背景に、工場の屋根に太陽光パネルを設置し蓄電池と組み合わせて電力を自給自足する「オフグリッド工場」に向けた取り組みが製造業で本格化している。

再エネ100%製造への道——RE100と企業の自家発電戦略

RE100(再生可能エネルギー100%調達を目指す国際企業イニシアチブ)への参加企業が世界で400社を超え、製造業も積極的に参加している。自家消費型太陽光発電システムは初期投資ゼロの「PPA(電力購入契約)モデル」の普及で中小製造業も導入しやすくなった。屋根上太陽光+産業用蓄電池の組み合わせで昼間の電力コストを大幅削減し、電力ピークシフトによる基本料金削減も実現できる。

AIによる工場エネルギー管理(FEMS)が節電とCO2削減を両立

工場エネルギー管理システム(FEMS)にAIを組み合わせることで、生産スケジュール・設備稼働・空調・照明の電力消費を最適化し、再エネ発電量の変動に合わせてリアルタイムで電力調整する「AI-FEMS」が登場している。三菱電機・オムロン・安川電機などが製造ラインとエネルギーを統合管理するシステムを展開しており、電力コストを従来比30%削減した工場事例も出ている。

Harryの着眼点

工場の電力自給自足は夢の話ではなくなりました。太陽光の発電コストは過去10年で90%以上低下し、蓄電池も急速にコストダウンが進んでいます。エネルギー価格の先行き不透明な今だからこそ、自家発電への投資は経営リスク管理の観点からも合理的です。再エネ100%製造を実現することは、SDGsやScope2削減への最も直接的な貢献になります。

出典:RE100「Annual Progress & Insights Report 2022」、三菱電機株式会社「AI-FEMS製品紹介」2023年

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