国土交通省が推進する「Project PLATEAU」が2.0フェーズに進化し、建物3D情報に加えて交通・防災・環境・インフラのデータを統合した「リビングデジタルツイン」の整備が全国主要都市で進んでいる。
PLATEAU 2.0の新機能——時系列データ・AIシミュレーションの統合
PLATEAU 2.0では静的な3D建物データに、交通量・人流・日射・洪水シミュレーションなどの動的データが組み合わされた「時空間デジタルツイン」に進化した。Cesium・Three.js対応のオープンAPIでスタートアップが独自アプリを開発できるエコシステムも整備された。2023年度末までに全都道府県庁所在地と主要都市の3Dデータが整備完了予定だ。
製造業×PLATEAU——新工場用地選定・物流最適化・災害リスク評価に活用
PLATEAUデータは製造業にも実用的な価値を持つ。新工場の用地選定では3Dデータで日射・風向・周辺インフラを確認でき、洪水・地震リスクのシミュレーションで立地リスクを事前評価できる。物流企業はPLATEAUの道路・建物データと交通量データを組み合わせた配送ルート最適化に活用している。防災計画や工場のBCP(事業継続計画)策定でも都市デジタルツインは重要なツールになっている。
Harryの着眼点
PLATEAUは日本が世界に誇れる「都市OSのオープンソース化」プロジェクトです。税金で整備した都市データを官民が広く活用できるオープンデータとして提供するこの方針は、イノベーションの種を大量に撒いています。製造業もこのデータを積極活用すべきです。「都市と工場をつなぐデジタルツイン」は、物流・エネルギー・人材配置の最適化に大きな可能性を秘めています。
出典:国土交通省「Project PLATEAU 2023年度活動報告」、オープンスマートシティ推進協会「PLATEAUデータ活用事例集」2023年