建設・インフラ分野でのドローン活用が急速に進んでいる。橋梁・鉄塔・ダム・トンネルの定期点検でドローンが人間に代わって飛行し、AIが画像から亀裂・腐食・変形を自動検出するシステムが実用化されている。
橋梁・ダムの点検ドローンが公共インフラの維持管理を革新
日本の道路橋は約73万橋あり、そのうち建設後50年以上経過するものが2031年には52%に達する見込みだ。従来の点検は足場を組んで人間が目視する方法で、費用・時間・危険を伴っていた。ドローンは足場不要で狭所・高所を撮影でき、AIで4K画像から0.2mm幅のひび割れを自動検出する。国土交通省もドローン点検を推奨し、特定地方公共団体との実証事業を進めている。
測量ドローン(UAV測量)が建設コスト30%削減
建設現場での地形測量は従来のトータルステーションによる手動計測からUAV測量(ドローン×3D点群データ)へのシフトが完成しつつある。数百ヘクタールの現場を数時間で高精度測量でき、3D地形モデルをBIM(建物情報モデリング)に直接入力できるため設計精度も向上する。大成建設・清水建設・竹中工務店など大手ゼネコンが建設現場での標準ツールとして採用を完了している。
Harryの着眼点
建設業は製造業と並ぶ人手不足・高齢化の最前線です。重労働・危険作業・長時間移動が多い建設現場にドローンが入ることで、働き方が大きく改善されます。点検の品質も人間の目視より安定します。国土交通省の積極的な推進姿勢が普及を後押ししており、日本のドローン点検技術は世界トップレベルになりつつあります。
出典:国土交通省「インフラ点検でのドローン活用ガイドライン」2023年版、大成建設株式会社「スマートサイト事例報告」2023年