Industry 4.0の6年——製造業デジタル変革の軌跡とIndustry 5.0への展望

2020年7月から始まったインダストリー4.0ジャパンの週次連載が、2026年10月を迎えた。この6年余りで、製造業のデジタル化は「実験段階」から「全面展開」へと劇的に進化した。その集大成として、Industry 4.0の現在地と未来を振り返る。

6年間のIndustry 4.0——変革の軌跡

2020年のコロナ禍は、製造業デジタル化を加速させる触媒となった。リモート監視・非接触生産・デジタルサプライチェーンへの移行が一気に進み、「DXは選択肢」から「DXは生存条件」へと認識が変わった。その後AI・ロボット・デジタルツインの急速な進化が続き、2026年の製造現場は2020年とは別世界の様相を呈している。

Industry 5.0へ——人間中心の製造業へのシフト

欧州では「Industry 5.0」の概念が広まりつつある。これはIndustry 4.0の自動化・効率化をさらに発展させながら、人間の創造性・持続可能性・社会的価値を中心に据えた製造業の姿だ。単なる効率追求から、人と技術が共生する豊かな社会への貢献へ——このパラダイムシフトが、日本の製造業の次の10年を導く羅針盤となるだろう。

Harryの着眼点

この6年間、インダストリー4.0ジャパンとして毎週製造業DXの最前線をお届けしてきた。技術は進化し続け、課題は変わり続けたが、製造業の「現場力」と「改善文化」は日本の強みであり続けた。これからも、現場に根ざしたデジタル変革の羅針盤として情報発信を続けていく。読者の皆様に感謝を込めて。

出典:経済産業省「ものづくり白書2026年版」、欧州委員会「Industry 5.0: A Transformative Vision for Europe」

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