協働ロボット(コボット)市場が急拡大——2027年までに世界市場1兆円超へ

人間と同じ作業空間で安全に協働できる「協働ロボット(コボット)」の世界市場が急速に拡大しており、2027年には1兆円超の市場規模に達する見通しだ。

コボットが中小製造業の救世主に

コボットの最大の特徴は安全柵なしで人間と並んで作業できる点だ。デンマークのUniversal Robotsが先駆けとなり、現在はファナック、安川電機、ABBなどの大手もラインナップを拡充している。設置スペースが小さく、ティーチングも直感的なため、自動化の余力がなかった中小製造業での導入が急増している。

溶接・組立・検査からデパレタイジングまで用途多様化

コボットの用途はネジ締めや部品組立にとどまらず、溶接・塗装・検査・包装・パレタイジングと拡大している。近年は物流倉庫での需要も高まり、アマゾンの物流センターでもコボットが活躍している。センサーと画像認識AIの統合により、位置や形状が不定な物体も把持できる「ビンピッキング」能力も向上している。

Harryの着眼点

コボットは自動化の「民主化」だと思います。大企業だけが享受できた生産自動化の恩恵を、中小の町工場にも届ける技術です。日本は熟練工の高齢化と人手不足が深刻で、コボット導入は待ったなしの状況。導入補助金や税制優遇の拡充が中小製造業の競争力維持に欠かせません。

出典:International Federation of Robotics(IFR)「World Robotics 2022」報告書

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