RPA×AIで製造業の間接業務を革命する――インテリジェントオートメーションの可能性

製造業のデジタル変革は工場現場だけでなく、調達・経理・人事・営業といった間接部門にも広がっている。RPAとAIを組み合わせたインテリジェントオートメーション(IA)が間接業務の大幅な効率化を実現し、2021年には製造業での本格導入が加速した。

インテリジェントオートメーションで間接業務を変革

UiPath、オートメーション・エニウェア、NTTデータなどのRPAベンダーが製造業向けソリューションを強化し、調達発注、在庫照合、請求書処理などの定型業務を完全自動化する事例が急増。UiPathは東証上場を果たし(2021年4月)、IPO時の時価総額が3兆円を超えたことでRPA市場の成長ポテンシャルが改めて注目された。日本の製造業でも、月次決算処理の自動化により経理部門の残業を80%削減した事例が報告されている。

AIとRPAの融合が生む次世代自動化

文字認識(OCR)と自然言語処理(NLP)を組み合わせた非定型文書の自動処理が普及し始めた。請求書・注文書・契約書などの非構造化データをAIが理解して処理するインテリジェントドキュメントプロセッシング(IDP)は、従来のRPAでは対応できなかった業務領域を自動化できる。製造業の調達部門では、仕入先からの見積書・注文確認書の自動処理により、処理時間を90%以上短縮した事例が登場している。

Harryの着眼点

「工場のデジタル化」に目が向きがちだが、間接業務の自動化による生産性向上も製造業の競争力に直結する。特に中堅・中小製造業では間接部門の人員が少なく、属人化したアナログ業務が多い。RPAとAIの組み合わせは、こうした企業に大きな可能性を提供する。まず小さく始め、成功体験を積み上げながら自動化の範囲を広げるアプローチが成功の鍵だ。

出典:UiPath「Global Robotic Process Automation Survey 2021」、IPA「RPA導入状況調査2021」

コメントを残す