2022年がスタートした。製造業のデジタル変革は新たなステージに入ろうとしている。半導体不足、物流混乱、カーボンニュートラル――複合的な課題に直面する製造業にとって、デジタル技術は課題解決の最強ツールだ。2022年の製造業DXのキーワードを総まとめする。
2022年の製造業DX5大テーマ
①GX×DX統合:脱炭素とデジタル化を同時に推進する企業が競争優位を獲得する。②メタバース×製造業:産業メタバースの実証から実用化への移行が始まる。③サプライチェーン強靭化:地政学リスクを踏まえた国内回帰とデジタル可視化の両立が求められる。④中小製造業のDX加速:政府補助金とSaaS型ツールの普及が中小へのDX波及を促進する。⑤AI・機械学習の現場定着:PoC(概念実証)を超えた量産適用フェーズへの移行が本格化する。
2022年注目の新技術とプラットフォーム
NVIDIAのOmniverseが産業向けデジタルツイン・メタバース基盤として注目を集め、製造業での採用が急増する見通しだ。生成AIの産業応用も急速に進む。マイクロソフトとOpenAIの連携による産業用AIアシスタントが登場し始め、設計・品質管理・保守計画にAIが一層深く組み込まれる年となるだろう。
Harryの着眼点
2022年は「DXをやっていない会社はもはや競合他社に遅れを取る」という現実が、多くの製造業経営者に突きつけられる年になると私は予測している。特に半導体不足への対応や脱炭素対応では、デジタルツールなしには解決策が見えない。今こそ経営トップのコミットメントのもと、DXを加速させる絶好のタイミングだ。
出典:経済産業省「2022年版ものづくり白書」(予定)、Gartner「Top Strategic Technology Trends 2022」