スマートロジスティクスと自動倉庫の革命――AIロボットが物流の常識を変える

電子商取引(EC)の爆発的成長とコロナ禍での巣ごもり需要急増を受け、物流・倉庫業界の自動化とデジタル化が前例のないスピードで進んでいる。2022年、AIとロボットを組み合わせた「スマート倉庫」が新たな標準となりつつある。

AIロボットが変えるフルフィルメントセンターの進化

アマゾンは2022年にロボットAstroを活用した次世代フルフィルメントセンターの実証を開始。マニュアル作業に依存していたピッキング・梱包・仕分け工程が完全自動化に向けて急速に進歩した。日本でも楽天、ZOZOTOWNを運営するZOZO、ヤマト運輸などが大型自動倉庫への投資を加速し、GTP(Goods to Person)方式のロボット倉庫が物流センターの標準設備になりつつある。

需要予測AIと自動補充で在庫管理を革命

ディープラーニングを活用した需要予測AIが在庫管理に革命をもたらしている。シーズン変動・トレンド・プロモーション効果・気象データまで取り込んだ高精度予測により、欠品率と過剰在庫を同時に削減する事例が急増。自動補充アルゴリズムとロボット倉庫の連携により、人手を介さない「ゼロタッチ在庫管理」の実現が現実に近づいた。

Harryの着眼点

スマートロジスティクスの進化は、EC産業だけでなく製造業の完成品在庫管理と部品調達管理にも波及している。需要予測精度の向上は生産計画の精緻化に直結し、過剰生産・廃棄コストの削減にも貢献する。「ものを動かす」という物流の本質は変わらないが、AIとロボットによる知的化が物流産業を製造業のコア戦略領域に引き上げている。

出典:Amazon「2022年フルフィルメントセンター自動化計画」、楽天「スマートロジスティクスセンター」開設発表資料

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