SCFとロボット展が閉幕、その後は
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先週東京ビッグサイトで行われていたシステムコントロールフェア(SCF)と、国際ロボット展は、前回比約30%の来場者増加で成功裏に終了した。

筆者Harryも本展示会に出展者として参加していたが、今年はIndustry 4.0の影響もあってか、多くの来場者がSCFではビッグデータをIoTで取り扱い生産現場を合理化する方法を探ったり、ロボット展では人と協調して動作する安全柵のいらない低推力ロボット(押す力の弱く、人を傷つける恐れの少ないロボット)の調査におとづれていたようだ。

特にロボット展では、低推力ロボットの元祖でもあるベルギーのUniversal Robotsの他に、ヨーロッパのABBや、日本のロボットメーカーもほとんどが低推力ロボットを展示していた。特にファナックの低推力ロボットは日本勢の中では「緑色のジャケットを着たロボット」として、普段黄色のファナックらしからぬ姿に注目を集めていたようである。

安全柵を持たずに人間が作業するすぐ横で動いている様子は、まさに人と機械の協調作業。インダストリ4.0で実現する作業現場を彷彿とさせます。
特に、以下のUniversal Robotsの動画は私にとってはとても印象的でした。

ただ、本当にどの低推力ロボットでも安全柵が無くて良いのか、という点は未知数である。
昔は、モーターのパワー(80W以下)で定義されていたが、最近は安全のインターロックが2重以上になっているかとか、巻き込み防止の工夫・形状とかも関係し、日本での低推力ロボットの安全面の標準化は現在進行中との事。雨後の竹の子のように出てきた日本の低推力ロボットであるが、もっとも動いているものであれば、絶対安全とはなかなか言い切れないので、現在の所は安全アセスメントも徹底している、信頼の先駆者ブランドで選ぶのが、新参者を選ぶよりも無難だと思われます。

いづれにしても、こんなロボットが作業者の横で手伝ってくれる場面を日本の製造現場で見かけるようになる日も近い?