自動運転技術の実用化が2021年に重要なマイルストーンを迎えた。ウェイモが米国サンフランシスコで完全自動運転(ドライバーなし)のタクシーサービスを一般向けに開始。物流分野でも自律走行ロボットが倉庫内作業から公道配送まで範囲を広げており、ラストワンマイル問題の解決に向けた実用化競争が激化している。
自動運転の商用化が加速する2021年
ウェイモはサンフランシスコでドライバーレスの「ウェイモワン」サービスを開始し、自動運転の商用化において世界初の重要な一歩を踏み出した。テスラはFSD(完全自動運転)ベータ版を北米で10万人以上のユーザーに開放。中国ではバイドゥのアポロプロジェクトが北京市内での商用運行許可を取得し、自動運転タクシーの日常的な運用が始まった。自動運転の商用化は米国と中国が先行する構図が明確になった。
倉庫・物流ロボットの進化と普及
アマゾンが次世代物流ロボット「プロテウス」「カーディナル」を発表し、倉庫内での完全自律作業に一歩近づいた。日本でもオムロン、安川電機、デンソーが物流向け協働ロボットを相次いで市場投入。宅配大手のヤマト運輸とSGホールディングスがラストワンマイル配送での自律走行ロボット実証実験を各地で開始し、2023年の実用化を目指した取り組みを加速させた。
Harryの着眼点
自動運転と物流ロボットの実用化は「技術的可能性」から「ビジネスモデルの確立」の段階に入ってきた。課題は技術よりも規制・保険・コストだ。日本の物流業界はドライバー不足問題を抱えており、自動運転トラックと倉庫ロボットの組み合わせが救世主になり得る。政府の規制緩和と産業界の技術開発が連動した取り組みが急務だと感じている。
出典:ウェイモ「Waymo One」サンフランシスコ開放発表(2021年10月)、国土交通省「自動運転の実用化に向けたロードマップ」