人型ロボット(ヒューマノイド)が工場に来る——Figureとテスラ・オプティマスが量産体制へ

2024年1月、人型ロボットの量産化競争が本格化した。Figure AIはBMWとの工場導入契約を発表し、テスラは「Optimus Gen2」の動画を公開して組立作業をこなす様子を披露した。SF映画の世界だったヒューマノイドロボットが製造現場の現実になる。

Figure 01とBMWの工場連携が示す可能性

Figure AIはBMWのスパルタンバーグ工場(米国)にFigure 01を導入すると発表した。Figure 01はGPT-4ベースのAIで思考・判断し、人間と同じ作業スペースで部品のピッキング、組立、品質検査をこなす。高さ167cm、体重60kg、手指の自由度16と人間に近い形状を持ち、既存の工場設備を改修せずに導入できる点が特徴だ。テスラのOptimus Gen2は指の器用さが向上し、卵を割らずに持てる「繊細な把握力」を実演した。

日本の産業用ロボット大国としての立ち位置

ヒューマノイドロボット競争では、米国と中国が先行しているように見えるが、日本のロボット産業は盤石だ。ファナック、安川電機、川崎重工は産業用アームロボットで世界シェアの60%を占め、ヒューマノイド向けの精密アクチュエータ・関節部品でも日本メーカーが供給の要を担う。ソニーと本田技研は独自のヒューマノイドAI開発を継続しており、2026年の市場投入を目指している。

Harryの着眼点

ヒューマノイドロボットの工場投入は、産業ロボット業界のルールを根本から変えます。これまで「どんな作業をさせたいか」を決めてから設備を設計していた製造業が、「人間の作業をそのままやらせる」アプローチに転換できる。日本の「擦り合わせ型ものづくり」は、実は人型ロボットと親和性が高いかもしれません。ただし、安全性・コスト・習熟時間の課題解決が量産化の鍵です。

出典:Figure AI プレスリリース「Figure partners with BMW Manufacturing」2024年1月 / Tesla「Optimus Gen2」公式動画2024年1月

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