IIoTプラットフォームの覇権争い——PTC・シーメンス・GEが三つ巴の競争

産業用IoT(IIoT)プラットフォーム市場が急成長する中、PTC ThingWorx・Siemens MindSphere・GE Predixの三大プラットフォームが覇権を争う構図が鮮明になってきた。製造業の選択が今後の競争力を左右する。

PTCのThingWorx——ARと接続した製造IoTの覇者

PTCが提供するThingWorxは製造業に特化したIIoTプラットフォームとして市場シェアトップを維持している。Kepwareによる既存設備のデータ収集、Vuforiaを使ったAR保守支援、Windchillとの連携によるALM(製品ライフサイクル管理)まで包括的な製造DXを一気通貫で提供する。国内でもパナソニック・日立・三菱電機などが採用している。

シーメンスMindSphere——工場データのオープンエコシステム

MindSphereはSAP・Microsoftと連携したオープンエコシステム戦略を取る。既存のSiemens FAシステムとの親和性が高く、特にドイツ・欧州製造業では圧倒的なシェアを持つ。一方でGEのPredixは航空・エネルギー分野での強みを持ちながら、民間向けには苦戦しており事業再編が続いている。

Harryの着眼点

IIoTプラットフォーム選定は10年単位での付き合いになる「重い決断」です。現時点ではPTCとシーメンスの二強に収束しつつある印象ですが、MicrosoftのAzure IoT HubやAWSのIoT Coreなどクラウド大手の製造業向けソリューションも急成長しており、勢力図は今後も変わり続けるでしょう。過度にロックインされないオープンなアーキテクチャを選ぶことが重要です。

出典:PTC Inc.「IIoT Platform Market Analysis 2022」、ARC Advisory Group「Industrial IoT Platform Market Study 2022」

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