COVID-19によるサプライチェーン混乱は、「見えない在庫・見えない物流」の危険性を改めて浮き彫りにした。クラウドIoTプラットフォームを活用したサプライチェーンの可視化が、製造業の喫緊の課題として浮上している。
可視化の具体的手法
RFIDタグ・GPSトラッカー・IoTセンサーを原材料から製品まで全工程に埋め込み、クラウド上のダッシュボードでリアルタイム表示する。SAPやOracleのERPと連携させることで、需要変動に対する自動発注・在庫調整も実現できる。
マスクと医療物資の緊急調達から学ぶ
コロナ初期の医療物資不足は、サプライチェーンの多段階にわたる不透明性が原因だった。可視化を実現していた企業は代替調達先への切り替えが迅速で、操業継続率が有意に高かったと複数の調査で明らかになっている。
Harryの着眼点
「サプライチェーン可視化」というと高額システムを想像しがちだが、まずQRコードとスマートフォンだけでも劇的に改善できる。完璧なシステムを待たずに「小さく始めて大きく育てる」アプローチを取るべきだ。コロナはその背中を強く押してくれた。
出典:Gartner「Supply Chain Technology User Wants and Needs Survey」(2020年)