第5世代移動通信システム(5G)の商用化が進む中、工場への5G導入実証実験が日本・ドイツ・韓国などで加速している。低遅延・高速・多接続という5Gの特性が、工場の自律化に革命をもたらすと期待される。
5Gが工場に与える3つの変革
①リアルタイム制御(1ms以下の遅延でロボットアームを遠隔制御)②大量センサー接続(1km²あたり100万台のデバイスを接続)③高精細映像伝送(4K/8K映像での遠隔検査)。これにより有線LANの制約から解放された柔軟な工場レイアウトが実現する。
NTTと富士通によるスマート工場実証
NTTドコモと富士通は神奈川県の工場で5Gを活用したAGV(無人搬送車)制御の実証実験を実施。5G経由で複数のAGVを中央サーバーから一括制御し、生産ライン変更に要する時間を従来比70%削減することに成功した。
Harryの着眼点
5Gは確かに革命的だが、工場での普及には「プライベート5G基地局」のコストが課題だ。大企業は自社工場内に基地局を設置できるが、中小製造業には負担が重い。政府によるローカル5G免許制度の活用が中小企業DXの鍵を握ると見ている。
出典:総務省「ローカル5Gの開発実証」報告書(2020年)、NTTドコモプレスリリース(2020年)